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男性向け:恋愛で使える心理学テクニック9選

恋愛において、心理学的なアプローチが役立つことがあります。知っていれば、ここぞという時に使えるかもしれませんよね。この記事では、男性向けに厳選した、恋愛で使える心理学テクニック9選をご紹介します。

これらのテクニックをうまく使えば、恋愛においてより良い結果を得ることができるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。それでは見ていきましょう。

目次

恋愛で使える心理学テクニック9選

今回ご紹介する9つのテクニックは以下の9つです。

  1. 初頭効果
  2. 吊り橋効果
  3. ダブル・バインド
  4. 認知的不協和理論
  5. ランチョン・テクニック
  6. 自己開示の返報性
  7. バーナム効果
  8. 単純接触効果
  9. スリーセット理論

恋愛で使えるとしていますが、恋愛だけではなく、仕事やあらゆるコミュニケーションに活きてきますので、知識として入れておいて損はないでしょう。

ですが、実際にパッと使えるかと言われたら、それはご自身のアウトプットの意識次第です。コミュニケーション全般に言えることですが、コミュニケーションは普段からいつでもお金をかけることなく練習ができます。知識として取り入れたことを実際に継続的にアウトプットすることでスキルとして定着しますので、どんどんアウトプットしていってくださいね。

以前、香りの講座で、心理学と脳のメカニズムを利用した悪用厳禁の香りのテクニックについても講座も開催しました。ご興味ある方はこちらもご覧ください。

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① 初頭効果とは

初頭効果とは、最初に得た印象が、相手のイメージとして記憶に残りやすい効果です。人間は、出会って数秒の間に相手の印象を決定します。最初の印象はインパクトが強く、なかなか上書きできないのです。

初頭効果は、ポーランド出身の心理学者ソロモン・エリオット・アッシュによって提唱されました。彼は「同調実験」によって、「個人の意思決定は、周囲の人間の意見によって左右される」ということを明らかにしたことでも有名です。

初頭効果を証明した実験では、次の2つの特徴を被験者に示し、それぞれの人物についてどのような印象を感じるか回答させました。

  1. 知的、勤勉、衝動的、批判的、頑固、嫉妬深い
  2. 嫉妬深い、頑固、批判的、衝動的、勤勉、知的

この2つは、並べられている言葉自体は全く同じですが、順番が違うことが分かりますね。1つめはポジティブな言葉を先に、2つめはネガティブな言葉を先に示しています。

この実験結果によると、1つめの文章を与えられた被験者は、比較的ポジティブな印象を持ちました。一方で、2つめの文章を与えられた被験者は反対に、比較的ネガティブな印象を感じています。

1つめの文章では、「多少の欠点はあるが能力のある人」というイメージを持たせ、2つめの文章では「能力はあるが、欠点もあるためにその能力が発揮できない人」というイメージを持たせるのです。このように、先に与えられた情報によって相手の印象が変わってしまうのが「初頭効果」の特徴です。

初頭効果とペアになる概念に、「親近効果」というものがあります。親近効果とは、初頭効果とは反対に、最後に得た情報によって全体の印象が変わるというものです²。一見、「初頭効果」と「親近効果」は矛盾するように思えますが、どちらが優勢というよりは、どちらも相互に影響を及ぼしていると考えられます。

ただし、より対象に関心を持っている場合ほど親近効果が強くなり、反対に関心の薄い場合には初頭効果が強く影響します。初頭効果は長期記憶に働きかけ、長期間相手の印象を決定します。一方で、親近効果は、より最新の情報が短期記憶に残り、その場での相手の印象を決定すると考えられています。

つまり、人物の特徴など、長期間続く印象については長期記憶が優勢となり、初頭効果が強く影響するのです。このように、一番最後に得た情報は「親近効果」により、他の情報と比較して長期間覚えていられるのです。

第一印象に関しては、こちらの講座でも詳しくお話しています。

  • コミュニケーション講座
    『周りに差をつける第一印象の作り方』
  • 美容講座
    『出会いには第一印象が重要!女性ウケする好印象のコツ』

過去に開催された講座一覧

初頭効果を利用したテクニック

初頭効果は、恋愛においても重要な役割を果たします。最初に与えられた情報が、その後の時間や関係に影響を及ぼすとされています。つまり、相手にとっての自分の印象が最初の段階で決まってしまうということですね。

初頭効果は基本的に、「大半を視覚情報から判断される」と言われています。そのため、恋愛で活かすには、見た目の清潔感だったり、視覚情報を意識することが大切です。

初頭効果を恋愛に活かす方法として、以下のようなものがあります。

1.外見を磨いておく

初頭効果は基本的に、「大半を視覚情報から判断される」と言われています。そのため、恋愛で活かすには、見た目の清潔感を意識することが大切です。服装や髪型、身だしなみなどに気を配りましょう。

2.デートの始まりは盛り上げる

デートの始まりで好スタートになるようにしましょう。例えば、今日1日のデートプランを伝えてワクワクさせる、デートの最初にビッグイベントを作る、美味しいものを食べるなどがあります。

3.初対面で与えたい印象の服装を着る

「相手からどう思われたいか?」は相手によって異なると思います。初対面で最初にどんな服装かで相手の印象を形成します。そのため、例として以下のような形で服装を意識しましょう。

  • 誠実→綺麗めコーデ
  • 明るい→ストリート系・カジュアル系
  • 個性的→古着系

4.初対面は特に笑顔を意識する

初対面で笑顔を見せることで、「明るそうな人だな」「一緒にいて楽しそうだな」「仲良くなれそうだな」とプラスの感情を持ってもらえるようになります。特に初対面の際は、笑顔を意識するようにしましょう。

5.LINEやSNSのプロフィール画像にこだわる

「直接話したことはないけど、LINEやSNSは持っている」という人がいるのではないでしょうか?自分の人となりがわかるメイン写真にする、プロフィール文は丁寧に書くなど、SNS上でも初頭効果を意識することが大切です。

初頭効果

② 吊り橋効果とは

こちらはよく聞きますよね。吊り橋効果は、不安や恐怖を伴う状況下で、行動を共にしている相手に好意・恋愛感情を持つようになる現象を表します。この効果は、カナダの心理学者であるダットンとアロンによって1974年に発表された「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証されました。

実験では、18歳から35歳までの独身男性が、高さ70メートルの吊り橋と揺れない橋の2か所で行われました。男性はそれぞれ橋を渡り、橋の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求め話しかけました。その際「結果などに関心があるなら後日電話を下さい」と電話番号を教えるという事を行いました。結果、吊り橋の方の男性18人中9人が電話をかけてきたのに対し、揺れない橋の実験では16人中2人しか電話をかけてこなかった。実験により、揺れる橋を渡ることで生じた緊張感がその女性への恋愛感情と誤認され、結果として電話がかかってきやすくなったと推論されました。

このように、吊り橋効果は、不安や恐怖を伴う状況下で、行動を共にしている相手に好意・恋愛感情を持つようになる現象を表します。

吊り橋効果を利用したテクニック

吊り橋効果は、不安や恐怖を伴う状況下で、行動を共にしている相手に好意・恋愛感情を持つようになる現象を表します。吊り橋効果を利用した恋愛テクニックとして、以下のようなものがありますので、例をご紹介します。

1.スリルを共有する

吊り橋効果は、不安や恐怖を伴う状況下で、行動を共にしている相手に好意・恋愛感情を持つようになる現象です。そのため、スリルを共有するようなデートスポット、例えばジェットコースターやお化け屋敷などがおすすめです。

2.新しい経験を共有する

吊り橋効果は、不安や恐怖だけでなく、新しい経験や緊張感を伴う状況でも働きます。一緒に新しい趣味やスポーツに挑戦することで、お互いの緊張感を共有し、親密さを深めることができます。

3.ドキドキする場所でデートする

吊り橋効果は、ドキドキする場所でも働きます。高いビルの展望台や夜景スポットなど、ドキドキする場所でデートすることで、お互いの緊張感を共有し、親密さを深めることができます。

以上が、吊り橋効果を利用した恋愛テクニックです。デートを組み立てる際は、吊り橋効果を意識してみてはいかがでしょうか?

吊り橋効果

③ ダブル・バインドとは

恋愛におけるダブル・バインドとは、相手に2つの選択肢を提示して、どちらを選んでも自分にとって都合のいい方向に誘導する心理テクニックのことです。

例えば、好きな人や恋人に「今日は映画かカラオケ、どっちがいい?」と聞くとします。この場合、どちらを選んでもデートが成立するので、ダブル・バインドになります。相手は自分で選んだ気になるので、嫌々な気持ちになりにくく、デートを楽しむことができるというものです。

ダブル・バインドは、矛盾した2つのメッセージを受け取った相手がストレスを感じるという悪い意味もありますが、恋愛ではポジティブな意味で使われることが多いです。ただし、使いすぎると相手に不信感を抱かせたり、自分の意見がないと思われたりする可能性もあるので、注意が必要でしょう。

ダブル・バインドを利用したテクニック

ダブル・バインドとは、相手に二つの選択肢を提示して、自分の望む方向に誘導する心理テクニックです。恋愛では、デートに誘ったり、連絡先を聞いたり、ホテルに誘ったりするときに使えます。ここでは、ダブル・バインドを利用した恋愛テクニックを3つご紹介します。

1.デートに誘うとき

デートに誘うときは、「行くか行かないか」ではなく、「どこに行くか」や「いつ行くか」という選択肢を相手に与えます。例えば、「今度一緒に映画でも見ない?」「映画館はAとBどっちがいい?」という聞き方ですね。
これによって、相手は「映画館AかBか」という問いに答えるために、自分が映画を見ている姿をイメージします。そして、イメージしたことは潜在意識に影響するので、「映画を見る」ということを受け入れやすくなります。

2.連絡先を聞くとき

連絡先を聞くときも、「教えてくれるかどうか」ではなく、「どの方法で教えてくれるか」という選択肢を相手に与えます。例えば、「連絡先交換しようよ」「LINEかインスタ、どっちがいい?」というような聞き方です。
この聞き方をすることによって、相手は「LINEかインスタか」という問いに答えるために、自分が連絡先を教えている姿をイメージします。そして、イメージしたことは潜在意識に影響するので、「連絡先を教える」ということを受け入れやすくなります。

3.ホテルに誘うとき

ホテルに誘うときは、「行くか行かないか」ではなく、「どのホテルに行くか」や「何をするか」という選択肢を相手に与えます。例えば、「ホテルはAとBどっちがいい?」というような聞き方ですね。これによって、相手は「ホテルAかBか」という問いに答えるために、自分がホテルで過ごしている姿をイメージします。そして、イメージしたことは潜在意識に影響するので、「ホテルに行く」ということを受け入れやすくなります。

ダブル・バインドはビジネスにおいての商談でもよく使われるテクニックです。「やるかやらないか」ではなく、「どれをやるか」という選択肢を与えるんですね。

良い方向へ誘導するテクニックとしては王道のテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。

ダブル・バインド

④ 認知的不協和理論とは

これもよく聞く言葉ですね。そもそもの認知的不協和とは、自分の持つ認知(考えや信念)と自分の行動や状況が矛盾するときに生じる不快感やストレスのことです。例えば、健康に気をつけていると思っているのに、タバコを吸ってしまう場合などが該当します。このような矛盾を解消するために、人は自分の認知や行動を変えたり、新しい認知を加えたりすることがあります。

認知的不協和理論を利用したテクニック

認知的不協和理論とは、自分の考えや行動に矛盾があるときに、それを解消しようとする心理のことです。
例えば、タバコは体に悪いと分かっているのに吸ってしまう人は、タバコはそんなに悪くないと思い込んだり、タバコをやめることでストレスが溜まると言い訳したりします。このように、自分の言動に一貫性を持たせるために認知を変えることが認知的不協和理論です。

では、この理論を恋愛テクニックに利用するにはどうすればいいでしょうか?ここでは、相手に好きになってもらうための3つの方法をご紹介します。

1.相手にちょっとしたお願いをする

相手にお願いをすると、相手はそのお願いを聞くことで自分の行動を正当化しようとします。例えば、「家まで送って」とお願いしたら、「送ってあげるのは仲がいいからだ」と思うようになります。これは、「お願いを聞くのは好きな人だから」という認知を持つことで、不協和を解消するためです。このように、相手にお願いをすることで、相手の中であなたへの好意が芽生える可能性があります。

2.相手と親密な関係を演出する

相手と親密な関係にあるかのような行動をすると、相手はその行動に合わせて自分の感情を変えようとします。例えば、「キスは恋人同士がするもの」という認識がある場合、キスをしたら「キスしたから恋人同士だ」と思うようになります。これは、「キスしたのは好きだから」という認知を持つことで、不協和を解消するためです。このように、相手と親密な関係を演出することで、相手の中であなたへの恋愛感情が高まる可能性があります。

3.相手と頻繁に会う

相手と頻繁に会うことで、相手は自分の行動に合理性を見出そうとします。例えば、「毎日会っているから仲が良い」とか「仲が良くない人とは会わない」というように考えます。これは、「毎日会っているのは好きだから」という認知を持つことで、不協和を解消するためです。このように、相手と頻繁に会うことで、相手の中であなたへの親近感や信頼感が増す可能性があります。

認知的不協和理論は、自分の言動に一貫性を持たせるために認知を変えることですが、自身の強引な行動は、相手に認知的不協和を生みません。強引にやりすぎると逆に嫌われたり、2度と返事が返ってこなくなったりするので、活用には注意しましょう。

認知的不協和理論

⑤ ランチョン・テクニックとは

恋愛におけるランチョン・テクニックとは、相手と美味しい食事をすることで、相手に好感を持ってもらうという心理効果のことです。
この心理効果は、アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランが提唱したもので、英語ではLuncheon Techniqueと呼ばれます。ランチョン・テクニックを恋愛に活用する方法は、以下の通りです。

ランチョン・テクニックを利用したテクニック

ランチョン・テクニックとは、相手と一緒に美味しい食事をすることで、相手に良い印象を与えたり、説得したりする心理学の技法です。恋愛にも有効に使えるので、ぜひ覚えておきましょう。ここでは、ランチョン・テクニックを利用した恋愛テクニックを3つ紹介します。

1.ランチデートに誘う

ランチョン・テクニックの基本は、好きな人と食事に行くことです。女性は夜のデートよりも昼のデートの方が気軽に受け入れやすいので、仲良くなるチャンスがあります。また、美味しい食事をしながら楽しく会話をすることで、相手にリラックスしてもらえます。ランチデートのときは、相手の好きな食べ物や嫌いな食べ物を事前に聞いておき、好みに合ったお店を選んでおくと好感度アップです。

2.食事中にミラーリングする

ランチョン・テクニックをさらに効果的にするためには、食事中にミラーリングという心理学を使ってみましょう。ミラーリングとは、相手のしぐさや言葉を少し真似することで、親近感や信頼感を生み出す技法です。
例えば、相手が料理を口に運ぶタイミングや飲み物を飲むタイミングを合わせたり、同じメニューを注文したりするといいでしょう。ただし、あからさまに真似すると不自然なので、さりげなく行うことがポイントです。

3.プロポーズは食事中にする

ランチョン・テクニックはプロポーズのときにも使えます。人は食事中に口の中の感覚に意識が向くため、思考力が低下しやすくなります。そのため、YESかNOかの判断を求められるときは、「YES」と答えやすくなるのです。
プロポーズの舞台は素敵な雰囲気のレストランがおすすめです。美味しいディナーで口をもぐもぐしている最中に、「結婚してください」とストレートにプロポーズすると成功率が高まるでしょう。

一方、仕事の会食などで高級なお店がよく使われるのは、このランチョン・テクニックによるものだと思われます。仕事の場面でも使われるということは、このテクニックがそれほど有用だということでしょう。

こちらの記事も参考にどうぞ▼

デートにおいては、美味しい料理を食べているあなたの反応によっても印象が変わるので、ぜひ美味しい料理は美味しそうに食べましょうね。

ランチョン・テクニック

⑥ 自己開示の返報性とは

自己開示の返報性とは、自分が相手に自分のことを話すと、相手も自分のことを話してくれるという心理的な現象です。自己開示は、相手との信頼関係を築くために重要なコミュニケーションの要素です。自己開示をするときは、以下のポイントに注意しましょう。

  • 自己開示は質より量が大事
    自分の話題に興味深いことや面白いことがないからといって、自己開示を避けないでください。些細なことでも、自分の人となりが伝わります。
  • 今の話題に関連するものを選ぶ
    話題が暑さだったら、自分は暑がりか寒がりか、暑い日にすることなどを話してみましょう。
  • 好き嫌いをハッキリ伝える
    相手に合わせて意見を濁したり嘘をついたりしないでください。好き嫌いの主張は、相手に自分の個性や感性を知ってもらうチャンスです。
  • 相手の自己開示に応える
    相手が自分の内面やプライベートを打ち明けてくれたら、それに対して同じくらいのレベルで自分も打ち明けてみましょう。返報性の法則によって、お互いに心を開きやすくなります。
  • マイナス面も含める
    自分の欠点や失敗を話すことは、相手に好感や親近感を持ってもらう最強の方法です。ただし、マイナス面ばかり話すとネガティブな印象を与えるので、バランスよく話すようにしましょう。

以上が、自己開示の返報性についてのポイントです。

自己開示の返報性を利用したテクニック

自己開示の返報性とは、自分のことを相手に話すと、相手も自分のことを話したくなるという心理現象です。先ほどお伝えしたポイントを踏まえて、これを恋愛テクニックに活用する方法を3つ紹介します。

1.自分の趣味や好きなものを話す

これは、相手との共通点を見つけるために有効です。共通点があると、親近感や信頼感が高まります。また、自分の好きなものに対する情熱や楽しさを伝えることで、相手にもポジティブな印象を与えます。

2.自分の弱点や失敗談を話す

これは、相手に自分の人間らしさや謙虚さを見せるために有効です。弱点や失敗談を話すことで、相手にも同じように話してもらいやすくなります。また、自分の弱点や失敗談に対する反省や成長を伝えることで、相手にも成熟した印象を与えます。

3.自分の夢や目標を話す

これは、相手に自分の魅力や可能性を見せるために有効です。夢や目標を話すことで、相手にも自分の将来に興味を持ってもらいやすくなります。また、自分の夢や目標に対する情熱や努力を伝えることで、相手にも尊敬される印象を与えます。

実際に気になる相手と会話をするときって、「もっと相手のことを知りたい」と思いますよね。それは相手の方も同じことを思っています。ということは自分から自己開示をすれば、相手も警戒心を緩めて自己開示してくれるでしょう。

自己開示は信頼を得るという意味でも、とても大事なことですので、どんどん自己開示していきましょう。

自己開示の返報性

⑦ バーナム効果とは

バーナム効果とは、星座占いなどでよく見られる現象で、自分の性格や特徴をあいまいに表現した文章を読んだときに、それが自分にぴったり当てはまっていると感じてしまうことです。
例えば、「あなたは人から好かれたいと思っていますが、自分に厳しい一面もあります」というような文章。このような文章は、ほとんどの人が当てはまる可能性が高いのですが、自分だけに特別に書かれたものだと錯覚してしまうのです。

バーナム効果は、心理学だけでなく、社会生活やコミュニケーションにも影響を与える現象です。
例えば、人間関係や仕事上で相手に好印象を与えたい場合、相手の性格や特徴をあいまいにほめたり、共感したりすることでバーナム効果を利用することができます。しかし、バーナム効果に頼りすぎると、自分や相手の個性や違いを見失ったり、誤った信念や偏見を持ったりする危険もあります。バーナム効果は知っておくと便利な心理学的現象ですが、その使い方や限界も理解しておく必要があります。

バーナム効果を利用したテクニック

バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧な言葉を相手に言うことで、自分にピッタリ当てはまっていると感じさせる心理学の効果です。この効果を恋愛に利用すると、相手に自分を理解してくれていると錯覚させたり、好意を抱かせたりすることができます。では、どんな恋愛テクニックがバーナム効果を使っているのでしょうか?

1.相手の名前を呼ぶ

相手の名前を呼ぶことで、自分だけに言ってくれていると感じさせることができます。例えば、「〇〇さんって、一見クールだけど、実は優しいですよね」と言うと、「私だけが見抜いた」と思わせることができます。相手の名前を呼ぶことで、親密感や信頼感も高まります。

2.相手の二面性を指摘する

人は誰でも二面性を持っています。例えば、「明るく振る舞っているけど、実は寂しがり屋」だったり、「普段は大人しいけど、仲良くなるとノリがいい」だったりします。このような相手の二面性を指摘することで、自分だけが相手の本質を見抜いていると感じさせることができます。相手は自分の隠れた一面を理解してくれていると思って、心を開きやすくなります。

3.相手の気持ちを察する

相手の気持ちを察して声をかけることで、自分に気遣ってくれていると感じさせることができます。例えば、「最近疲れてない?」「何か悩んでることある?」などの言葉で相手の心配をすると、「私のことを見てくれている」と思わせることができます。相手は自分の気持ちを理解してくれていると思って、安心感や親近感を抱きます。

バーナム効果を活用するためには、相手のことをしっかり見ることも必要です。当てずっぽうなことを言っても、「何を言ってるんだこの人は」となってしまうので、「共感すること」を意識してみましょう。

バーナム効果

⑧ 単純接触効果とは

再びよく聞く言葉ですね。単純接触効果とは、何かに触れたり見たりする回数が多くなると、そのものに対する好感度や親近感が高まるという心理学の現象です。

例えば、同じクラスの人に毎日会うと、その人に対して親しみや好意を感じやすくなります。この効果は、接触したものが中立的か否定的なものであっても起こります。ただし、接触したものが明らかに嫌いなものであったり、強い不快感を与えたりする場合は、逆に反発や嫌悪感が強まる可能性がありますので注意しましょう。

単純接触効果は、人間だけでなく動物にも見られます。この効果のメカニズムとしては、繰り返し接触することで認知的な負荷が減り、慣れや安心感が生まれるという説や、接触することで情報量が増え、そのものに対する理解や評価が変わるという説などがあります。

単純接触効果を利用した恋愛テクニック

単純接触効果は、人との距離や時間が近づくほど、好意や親近感が高まるという心理学の法則です。この効果を利用した恋愛テクニックを3つご紹介します。

1.相手の目を見る

目は心の窓と言われますが、目を見ることで相手に興味や関心を示すことができます。また、目を見る時間が長くなるほど、相手に信頼感や親密感を与えることができます。

2.相手に触れる

肩や腕などの無害な部分にさりげなく触れることで、相手に自分の存在をアピールすることができます。また、触れることで相手の心拍数や血圧が上がり、興奮状態になることがあります。

3.相手の名前を呼ぶ

名前は人の一番大切なものです。名前を呼ぶことで、相手に自分が気にかけていることを伝えることができます。また、名前を呼ぶことで相手の記憶に残りやすくなります。

これらのテクニックは、相手に無理やり迫ったりしない限り、危険性は低いと思います。しかし、やりすぎはセクハラ行為になってしまったりするので、相手の反応や気持ちにも配慮しながら、自然に行うようにしましょう。

単純接触効果

⑨ スリーセット理論とは

スリーセット理論とは、人に対する印象が3回目の接触で固定されるという心理学の理論です。この理論は、イギリスのセントアンドリュー大学の研究で導き出されたと言われています。

この理論によれば、人に対する印象は、第一印象、再確認、固定化の3つのステップで形成されます。

第一印象では、「初頭効果」と呼ばれる効果が重要です。これは、最初の印象が記憶に残りやすく、長続きするという効果です。また、「メラビアンの法則」によれば、話し手が聞き手に与える影響は視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%となります。つまり、初対面で相手が何を言ったかよりも、見た目や声の情報が重要だということです。

再確認では、「ゲイン・ロス効果」と呼ばれる効果が利用できます。これは、ギャップによって最初の印象が変わる効果です。例えば、不良がおばあさんの荷物を持ってあげると、印象が極端によくなるというもの。この効果を利用すれば、第一印象のイメージを変えることが可能です。

3回目の接触でも2回目と同じ印象を与えると、その印象は固定されます。つまり、第一印象でダサい格好をしていっても、2回目でおしゃれをしていけば、印象を変えることができます。3回目もおしゃれをすることでその印象は固定化され、多少ダサい格好をしてもそんなおしゃれの仕方もあるんだと捉えられます。ただし、ダサいという印象が固定化されてしまうとたまにおしゃれをしても、ダサいのに無理しておしゃれをしようとしているという見方をされてしまいます。

スリーセット理論を利用したテクニック

スリーセット理論とは、相手の印象が出会ってから3回目までにほぼ決まるという心理学の理論です。恋愛においては、この理論を利用して相手に好感を持ってもらうことができます。具体的には、以下のようなテクニックがあります。

1回目のデート

見た目や表情に気をつける。相手に清潔感や明るさを感じさせるようにする。第一印象は視覚情報が大きく影響するので、服装やメイク、髪型なども工夫することが大事です。例えば、相手の好みやデートの場所に合わせてコーディネートを考えたり、自分の魅力を引き出すメイクやヘアスタイルを選んだりしましょう。

2回目のデート

話し方や態度に気をつける。相手の話に興味を持って聞くようにする。第一印象を裏切らないようにしますが、良い意味でのギャップも見せましょう。例えば、1回目では控えめだった人が2回目では積極的になるなどですね。また、相手の話題に合わせて自分の経験や感想を話したり、共通点や興味を持ったことを探したりすることも大事です。

3回目のデート

関係性を確定させる。相手の印象はこの時点で固定されるので、告白や友達申し込みなどをすると成功率が高いでしょう。相手が自分に対してどんな関係を望んでいるかを見極める段階です。例えば、相手が自分に触れたり目を見つめたりするなら恋愛感情がある可能性が高いですし、逆に距離を置いたり話題が尽きたりするなら友達以上にはなれない可能性が高いといえます。

これらのテクニックは、スリーセット理論に基づいて考えられたものです。ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個人差や状況によって異なる場合もあります。自分と相手の相性やタイミングも大切ですので、「3回目の接触で印象が固定化される」ことを念頭に、デートを重ねていきましょう。

スリーセット理論

まとめ

気づけば1万字以上の大ボリュームになりました。恋愛で使える心理学のテクニックは、ここでご紹介したものだけではありません。

友達に自分を褒めてもらう「ウィンザー効果」や、運命かもと思われる「シンクロニシティ」、物理的な距離を縮める「パーソナルスペース」、相手をよく観察して褒める「ジョハリの窓」など、実に色々あります。

学問としても面白い内容ですが、せっかくですから実践をしないともったいないですよね。

冒頭でもご紹介しましたが、脳のメカニズムを利用した悪用厳禁の香りを使ったテクニックなど、「モテること」は本当に奥が深いものだと思い知らされます。

当ブログでご紹介しているノウハウや知識も、実践ありきなので、あなたのモテライフに貢献できたら幸いです。

それでは。

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